●アメリカのエアコン事情

 

今年の日本は暑いようですね。熱帯夜も頻繁にあるのではないでしょうか。エアコンは東京で生活するには欠かせないアイテムとなっていると思います。仕事を終えて帰宅ラッシュに揉まれ、ようやく我が家に辿り着いて、先ず最初にする事はエアコンのスイッチを入れる。そういう人も少なくないと思います。
さて、今回は、エアコンの話を書きます。エアコンと言っても、もちろんアメリカのエアコンです。これもなかなか日本と勝手が違う物で、動作音はやたらうるさく電気も馬鹿食いする割に、肝心の冷えが甘い。単なる電気騒音発生機と言っても過言ではない代物。 と、良く揶揄されますが、ほとんど当たりです。その原因のひとつとして、日本で一般的な室外機&室内機のセパレート方式の物はアメリカでは主流ではなく、一体型のもので、壁に埋め込むタイプが主流なのです。室外機の部分までエアコンの後部にくっ付いている事が騒音の発生源のひとつとなっています。あとは、アメリカ人は大らかなので、あまり音を気にしないという性格なのでしょう。

まあ、それは仕方のない事ですので、購入する際に注意する点を書きます。 アメリカの冷房能力の単位表示は BTU (British Thermal Unit) という英国の規格を使っています。日本のメーカーでは、「X畳用」などと畳の広さで表現していますが、カタログをよーく見ると Kw (キロワット) で表している事がわかると思います。実際には Kw を畳の広さで換算して消費者に判りやすいように表現しているのですね。
で、日本人に馴染みのある換算法でアメリカのエアコン能力を比較してみます。

畳数 面積(平米) Kw/時 BTU/h
6〜9 10〜15 2.2 7500
7〜10 11〜17 2.5 8500
8〜12 13〜19 2.8 9600

と、こんな形になりました。畳数とKwの関係は日本の標準的なメーカーの数値を使用しています。畳の面積は京間だとか団地サイズとかで変わりますが、標準的には一畳=1.8m×0.9m≒約1.62