●アメリカンコーヒーとは・・・!?


一番右のは、今お試し中の Safeway Select のフレンチローストです。失敗したら怖いので、一番小さい袋を購入しました

 

コーヒーのことを良く知っている人には、このコラムは「今さら何・・・?」って感じの内容だと思いますが、そうでない人には役立つと思います。くぱちも昔はコーヒー好きで、毎朝必ずコーヒーでスタート、ランチを食べた後にまたコーヒー、そして営業中(くぱちはOL時代、営業ウーマンだったのであります)に喫茶店でコーヒー休憩・・・というような、コーヒー漬けの毎日を送っていました。しかし、今から考ると、”ただコーヒーを飲んでいただけ”であって、味わいなどまったく気にしていなかったんですね・・・。そう、ここがくぱちの悪いところなんですが、あまりいろいろなことにこだわらないんですよね。でも今回ふとしたことがきっかけで、コーヒーのことをリサーチすることになったのですが、いやー、コーヒーってものすごく奥深いものなんですねー。まさにワインと同じです。そして恐らく、コーヒーやワインだけでなく、世の中のあらゆるものが、こだわろうと思ったら、とことんこだわれるんでしょうね。

さて、くぱちがコーヒーについてリサーチをすることになったきっかけですが・・・

そう、それはいきなり主人がコーヒーミルを買ったからなんです。しかもけっこう高いやつを。上述の通り、OL時代は一日3杯はコーヒーを飲んでいたのに、なぜか結婚後ほとんど飲まなくなり、どちらかというと紅茶党になったのでした。だからたまにコーヒーが飲みたいなーと思ったときは、ほとんどインスタントコーヒーで済ましてしまうようになってしまったのでした。こんなくぱちですから、当然コーヒーのうんちくなんて知るはずもありません。

ところが今回電動式コーヒーミルを買ったので、とにかくコーヒー豆を買おう、ということになり、これまたよく分からず、Santana Row(サンタナロウ)のPeets Coffee(ピーツコーヒー) へ行って、早速豆を購入したのでした。豆を買うのは初めてだったので、いったいいくらぐらいするものなのかも知りませんでしたから、とりあえずレジの前にあった1/2LB.$24.95の豆を買いました。

さあ、ここからがくぱちの長いコーヒー豆との戦いの始まりです。相場を知らないとは言え、なんとなく「$24.95は高いなー」っていう感覚はありました。でもPeets だから高いのかな、とか、豆だから高いのかな、なんて思いながら、あまり深く考えず、とにかく家に帰って、早速コーヒーを淹れてみました。袋を開けたときのその香りといったら!!もう最高の香りで、それだけでものすごく幸せな気分になりました。しかし淹れたてのコーヒーを飲んでみたら・・・、な・なんと激薄!!まずい!!そしてすぐに気がつきました。そうだ!ここはアメリカだ!!だからアメリカンなんだ、と。私はもともとアメリカンは嫌いで、どちらかというと濃い目のコーヒー、さらに言えばエスプレッソが好きなので、余計にまずく感じました。

そして翌朝、気を取り直して、通常の分量の2倍の豆を使って淹れてみました。昨日よりましですが、それでもまだ薄い。そして次の日、今度は3倍にしてみました。そうすると、今度は苦味ばかりが出るだけで、薄さはぜんぜん変わらない。次の日は、これまたどちらがどうなのかも分からないまま、適当にミルの設定を7にしてみました(くぱちのやつは、1から7まであって、自動設定は4になっています)。少しはましになったけど、まだおいしいと言える域には程遠い。ふーむ・・・いったい何がいけないのだろうか???そこでくぱちは思いました。豆自体がアメリカンなんだ、と。アメリカン用の豆だから、いくら努力してもこれ以上は濃くならないんだ、と。

そうこうしているうちに、主人が知らないうちに注文していたスターバックスの豆が届きました。今思えば笑ってしまいますが、主人はスターバックスのコーヒーが一番だと思っていたようです。そしてとりあえずスタバの豆を試しました。でも結果は同じでした。しかも値段を聞いたら、ピーツの倍の量あるのにピーツより安い。要するにピーツの豆はスタバのより2.6倍も高かったのです。これじゃ最初から結果は分かってますよね。2.6倍も高い豆でさんざん試してだめだったんだから。そして値段の違いは、やはり香りにもろに出てました・・・。こんなにもコーヒーの香りに違いがあるのにはびっくりでした。やっぱり何事も比べてみると違いますねー。値段が高いのには、それなりの理由があるんですね。

このようにいろいろと試行錯誤やってみましたが、さすがのくぱちもギブアップで、こうしてリサーチの旅が始まりました。調べてみて、目からウロコだったのは、まさにアメリカンコーヒーに関する認識です。あるサイトに書いてありましたが、日本ではアメリカンというとお湯を多くすればアメリカンだと思っていて、実際お店でもアメリカンを注文すると、単純に普通のコーヒーにお湯を足してお客さんに出すところが多いそうです。しかし、本来はもちろんそうではなく、アメリカンとは中煎り(ミディアムロースト)したものを言うのだそうです。ですから、そういう意味では上でくぱちが「アメリカン用の豆だからこれ以上濃くならないんだ」と思ったのは、まんざら当たってなくもなかったわけです。そこですかさず購入した2つの豆の袋を見てみました。Oh, My God !! やっぱりミディアムローストでした。どうりで薄かったわけだ・・・。でもこうして考えてみると、薄いとはいえコクもあり、豊かな香りもあり、基礎知識を入れてから改めて飲んでみると、アメリカンもそう悪くないかなーなんて・・・(^^;)。単純に好みの違いってやつですね。

そんなこんなで、とりあえずこの段階では、豆のロースト方法の違いで、薄いのから濃いのまでができるのだということを知りました。あとでそれについてはまとめを書きますが、とりあえずくぱちの好みとしては、フレンチローストあたりが良さそうだということが分かりました。

アメリカンとはなんぞやが分かったところで、さらにくぱちは次の疑問を解決すべく、リサーチを続けていきました。それは、1から7の数字です。実体験として、何も分からずとにかく4を7にしたら少しは濃くなりました。でもどうしてそうなったのでしょうか。答えはすぐに見つかりました。これは豆の挽き具合の調節だったのです。細引きから中挽き、粗挽きとあって、数字が高いほうが細かくなります、すなわち細かく挽いたほうがお湯が接する面積が増えますので、その分濃くなるというわけです。

以上、コーヒー豆に関する基礎知識をまとめますと、自分の好みの豆を探す際の最重要ポイントは「焙煎(=ロースト)方法」でした。そしてそれをさらに好みの味に仕立てるには「挽き方(グラインド)」の調節が必要になってくるということでした。またさらに言えば、当然99%を占める「」の選別が重要になってきますし、コーヒー豆の保存(冷凍庫保存がいいそう)から、ミルなどのお手入れまで、最高のものを目指すには、あらゆることが重要になってくるのです。そう、ミルのお手入れと言えば、毎回使用した後は機械本体以外のすべてのパーツを水で洗う必要があるのですが、確かに洗っていて気付いたのは、なんとなくミルのふたに油分が付着していたんですね。たいした油ではないので軽くこすればすぐに落ちるようなものなのですが、なぜなんだろう???と不思議に思っていました。そしてあるウェブサイトに書いてあったのは、やはりコーヒー豆には油分が含まれており、ゆえにペーパーフィルターよりメッシュフィルターをお勧めなのは、ペーパーフィルターだとこの油分を紙が吸い取ってしまうからなんだそうです。んー、こう説明されると納得!って感じですね。そしてふと我が家を振返ってみたら、主人が購入したものは、メッシュフィルターのものでした。ホッ(^^)。

以上がコーヒーに関する、現在のくぱちの集大成です。まだ現在も自分の好みのコーヒー探しの旅は進行中ですが、それが見つかったときには、またここで発表したいと思います。あ、ちなみに、なぜ最初に買ったPeets coffeeの豆があんなに高かったのか。それは「リザーブもの」だったからでした。よくよく袋を見てみたら、Reserve Blend と書かれていて、しっかり焙煎日まで印字されてました。ド素人が最高級の豆を買ってしまったなんて、まったく笑っちゃいますね。しかも実験と称してバンバン使っちゃいましたし・・・(^^;)。

それでは最後に、コーヒーを語る際に必要な英単語の紹介をして終了したいと思います。

acidity 酸味  smooth(弱)-----------------bright(強)

body  コク   light(少)-------medium------full--------- very full(多)

roast 焙煎

grind 豆を挽く  coarse(粗)------------------fine(細)   粗引き=coarse ほど 薄くなる=thin and weak

比べてみると違いが明らか。左がPeets Coffeeの JR Reserve Blend 1/2LB. $24.95、右がスタバのHouse Blend 1LB. $18.99。色つやはもちろんのこと、豆粒のそろい方も違う。また写真ではよく分かりませんが、右のスタバの豆は、ところどころ豆にひび割れがあり、くずのような粉がけっこう落ちてました。

<参考にさせていただいたウェブサイト>
これらのサイトを読めば、あなたも今日からコーヒー博士になれるかもよ。

株式会社オリジナル珈琲 様 

珈琲の王国 様

イーワイビーンズ 様

生豆屋(きまめや) 様                                                                                                                          (2004/5/4)

 

いやはや、最初にこのコーヒーの記事を書いてから早5ヶ月がたちましたが、改めて上の文章を読んでみると、いくら素人とはいえ、ここまで無知丸出しってのも恥ずかしいですね(^^;)。とはいえ5ヶ月経った今でもあまり成長はしていないのですが、ひとつだけ分かったことがあります。それはコーヒーもお米と一緒で、ある程度の量を作ったほうがおいしいということ。うちは夫婦二人暮らしなので、最初2カップだけ作ってたんですね。まさに10カップ用のコーヒーメーカーで。やっぱりお米も10合炊きの炊飯器で1合炊いてもおいしくないじゃないですか。それと一緒です。ある日、同じコーヒー豆でお客さんが来たときに大量に作ったんですが、いつもとぜんぜん味が違うんですよ!それで気がつき、次の日から最低4カップは作るようにしたんです。そしたらすごくおいしいんです。あんなにまずかったはずなのに。というわけで、今では毎朝のモーニングコーヒーが日課になっています。そしていろいろ豆を試していますが、現在のところ、やはりピーツコーヒーの豆が一番いいみたいです。あ、リザーブのほうでなくてもですよ。あれから一度リザーブと普通のと同時に買って飲み比べてみたのですが、少しの違いは分かるものの、値段の差ほどは味の差が分からなかったので、まだまだ私たちにはもったいないという結論に至り、レギュラーのほうを買っています。ちなみにスタバの豆は格段に落ちますね。今興味あるのはタリーズ(TULLY'S)です。5ヶ月たってもぜんぜん成長していないのが恥ずかしいですが、次回ここに追記するときは、もう少し成長していたいものです。いやー、コーヒーも奥が深い・・・・           (2004/10/16)

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