運転免許の取り方

      

この人たち申請書を記入しているのではありません。筆記テストを受けているんです・・・

アメリカといったら車!車といったら免許!ということでこの国に住むには免許がないと生きていけません。
それに運転免許証は、単に車を運転するためだけのものではなく「身分証明書」にもなります。
ということで今回は免許の取り方をご紹介しマース。

まずはじめに、免許取得には最短でも2回DMVへ足を運ぶ必要があります。 しかもいつもDMVは混んでいてとても時間がかかりますので、一回あたり半日つぶすことを覚悟して行かなくてはなりません。よって、もし前もって行く日を決めることが出来る人は、予約することをお勧めします。予約は、DMVのウェブサイトでもできます。
それでは免許取得までのプロセスをご紹介しましょう。

1.DMVへ行って免許の申請書類を提出
申請書と一緒にパスポート、持っている人は日本の運転免許証及び国際免許証、ソーシャルセキュリティナンバーが取得できない人はその旨を記載した証明書(ソーシャルセキュリティーオフィスでもらえます)を提出します。現在はSSオフィスとDMVのコンピューターがつながっているため、SSNがない人も直接DMVに行けばよいようです。

2.提出した場所でそのまま視力テスト
他のDMVは知りませんが、私が受けたMountain ViewのDMVでは、カウンター奥に天井から視力テスト用紙がぶら下がっていて、係りの人に指示された行のアルファベットをD,T,H・・・というふうに横に読んでいくというものでした。要するに眼鏡かけてもコンタクトしててもそれが読めればOK。

3.指紋押捺及び写真撮影
まさか行ったその日に写真撮影があるとは知らなかった私は、すっぴんで髪はぼさぼさ、口紅も付けていない状態だったので最悪でした・・・。みなさん、くれぐれもDMVへ行くときは化粧くらいして行きましょう。それにしても犯罪者でもないのに指紋を採られるというのは何となくいやなものですねえ・・・。

4.隅っこの一角で立ちながら筆記テスト
テストだからといって日本みたいに仰々しく机に座って受けるということはありません。写真でもお分かりのようにまさに”その辺で”テストを受けます。私も最初その人たちを見たときは申請用紙の記入をしているんだとばかり思ってましたら、テストの場所だという表示があったので初めて彼らがテストを受けているんだということに気づきました。ちなみに日本語でテストを受けられるDMVもあるので、日本語希望の方は事前に確認することをお勧めします。テストの内容はいわゆる常識的なことなので簡単ですが、やはり日本のテストと同様、一度くらいは過去の問題をやっておく必要があります。アメリカ独特の問題もありますし、やはり数字関係(例えばアルコールが血中濃度どのくらいなら違反になるとか・・・)は暗記が必要です。ちなみに過去の問題は無料で手に入るテレホンガイドに載っていますし、当サイトでも掲載しています。

ここまでが1回目で進める段階です。無事筆記試験も合格(採点もその場で人間が行います。だから一人一人が時間かかるのでしょうね・・・)すると、実地試験の予約をしてその日は終わりです。

5.実地試験受験手続き
予約時間の5分前くらいに実地試験カウンターにて、車の登録証と自動車保険証と筆記試験が合格した際に発行された資格証を提出し、受験の手続きをします。早く行っても受付してくれませんので無駄です。私たちは15分前に行ったら「まだ早すぎる」と言って手続きさえもしてもらえませんでした。いったい15分前のどこが早すぎるんだー!!まあ少し時間に遅れるくらいがアメリカ流なのでしょうねえ・・・。手続きが終わったら車を試験のレーンに移動させて教官が来るのを待ちます。

6.実地試験
路上に出る前にまずチェックすることは、ブレーキランプや方向指示器がつくかどうか、クラクションが鳴るかどうか、それと手信号の意味を理解しているかどうかです。以外とこの項目で落ちる人がいまして、私の前の人も立て続けに2人ブレーキランプがつかずその場でさよなら〜でした・・・。日本人はあまりこういう人はいないと思いますが、やはりボロイ車に乗っている人は要注意ですね。きちんと試験場に来る前につくかどうか確認してから来ましょう。
路上ではさほど難しいことは要求されません。とにかく運転技術よりも安全確認第一です。これを怠ると一発で不合格となります。まさに私がこれでした・・・。(技術的にはほとんど満点に近かったのになー)

7.免許発行の手続き
無事合格した人はそのまま発行手続きのカウンターへ行きます。するとすぐに仮免(・・・といっても単なるパソコンの画面をアウトプットしただけの紙です)がもらえます。
あとは自宅で本免許が郵送されてくるのを待つのみです。
ひとそれぞれですが、ちなみにくぱちの旦那は2週間後に自宅に郵送されてきました。半年以上経っても来ない友人もいますし、この期間については何とも言えません。でも通常は1ヶ月以内には来るようです。

最後にくぱちからのワンポイントアドバイスですが、実地試験はMountain ViewやSanta Claraのような道がごちゃごちゃしていない、あまり人のいない地域で受けることをお勧めします。とにかく安全確認が第一ですから、万が一通行人を見逃してしまったりしたら一発で不合格ですし、都会の道は幅が狭く、しかも変則的なので、よっぽど慣れた道でないと難しいと思います。さらにSan FranciscoやDaly Cityなどは最悪です。車も人も多いのはもちろんのこと、この地域は恐怖の坂道駐車があります。私はしたこともないので分かりませんが、1回目の実地試験で落ちたため2回目の試験の予約を取ろうとしたところ、どこも予約がいっぱいでDaly Cityくらいしか空いてなかったんですね。そのことをドライビングスクールの先生に話したら「それだけはやめたほうがいい」って言われ、急遽場所をCapitola(Santa Cruzの隣町)に変更したんです。もちろんやめた方がいいという理由は”坂道駐車があるから”です。これはかなりのテクを要するようです。日常生活で必要な人ならいやだとか何とかも言ってられませんが、わざわざ他の(坂道のない)地域に住んでいる人が受けに行くのは自殺行為でしょう。あ、そうそう、すでにお気づきかと思いますが、筆記試験をしたところと実地試験を受ける場所は同じでなくていいんですよ。というか、すべてのDMVはコンピューターでつながってますのでその都度どこへ行ってもいいんです。
それから最後に、夏休みのシーズン(7〜8月)は学生が一斉に取りに来ますのでとても混みます。
あとうわさではSanta ClaraのDMVはコワーイ教官がいるようです。 私が受けたMountain ViewやCapitolaはおすすめですよ。 それではみなさんのご健闘をお祈りしてます!!

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