●ゴミの捨て方

最初にこの光景を目にしたときはびっくり!写真のように道路脇に置かれているゴミ箱を次々に挟んではゴミを回収していきます。うまくゴミ箱の位置に車をつけ挟む技術は、まさにプロの技そのもの!たまに下手でゴミ箱を元の位置に戻せず倒したままであったり、もたもたしている人も見かけます・・・。新人さんなんでしょうね、きっと(^^)。

生活すれば否応なしに出るゴミ。日本でゴミの捨て方を徹底教育されている?我々日本人とって、ここアメリカではいったいどのように分別すればいいのか迷うことありませんか?もちろんくぱちもゴミを捨てるたびに、これは燃えるゴミなのか、燃えないゴミなのか・・・なんていちいち考え迷っていました・・・。

ただ、幸いにも今まで住んだ数々のアパートでは、いつも共有ゴミ置き場にある大きなゴミ箱に「缶・ビン」「ペーパー」「プラスティック」などと書いてあったので、それに従って捨てていればよかったのでした。

しかし今回初めて一軒家に住むことになり、今までとは違ったゴミ体験をすることになったのです。そして恥ずかしながら、初めてアメリカでのゴミの捨て方をマスターできたのでした・・・。

まず根本の考え方が間違っていることに気がつきました。それはアメリカの分別は”燃えるか燃えないか”ではなく、”リサイクルできるかできないか”だということです。よってリサイクル出来るものは決してゴミではないんですよね。要するに「Recycable」なわけで、リサイクルできないものが「Garbage」になるわけです。ですから今住んでいる家には、RecycableとGarbageの2つのゴミ箱しかありません。引越し当初は紙と缶を同じゴミ箱に入れることにものすごく抵抗感がありましたが、今ではRecycableかGarbageかの考え方が根付き、おかげさまで抵抗感なく捨てられるようになりました(^^)。

そしてこのRecycableについては、かなり細かく規定されています。

とりあえずサンノゼでの規定をここには載せておきますが、すべてを暗記することはほぼ不可能って感じです。ですからくぱちは迷ったときにはこのサイトでチェックして捨てるようにしています。

http://www.recycleplus.org/res_guide.htm

ゴミと言えば、アメリカにきて一番助かっているのは、生ゴミの処理です。来た当初はディスポーザーの使い方がよく分からず、生ゴミもほとんどゴミ袋に入れて捨てていましたが、一度使い出したら、まあディスポーザーの便利なこと!もうこれなしでは生きていけない!って感じですね。うちは大きな骨や果物の種など以外はほとんどディスポーザーで処理していますが、中には”たまねぎの皮は入れてはいけない”とか”バナナの皮はだめ”とか言っている人も見かけますね。恐らくディスポーザーの種類や古さにもよるのかもしれません。とにかく我が家では、バナナだろうがたまねぎだろうが、何でもやっちゃってます(^^)。

でもディスポーザーと言えば、多くの人が一度は体験する苦い思い出、まさに”つまってしまった!”とか”水があふれ出てきた!”ってやつ。みなさんはありませんか?くぱちは、もちろん!?しっかり体験させていただきました・・・。くぱちの場合は前者のほうだったんですが、とにかく水がシンクにたまってしまって、まったくディスポーザーが動かなくなってしまったのです。これは大変!ということで、すぐに大家さんに電話し、業者を呼んでもらいました。そしたらなんと業者到着後、30秒後にすべて解決しました。解決方法は、流し台下のディスポーザーのカップの底面にある赤いボタンを押すだけだったのです。え?そんなところにボタンが!!??っていうかんじでしたが、でも業者の人もこの手の素人客には慣れているらしく、まあいつものことだよ、と余裕の笑顔で帰っていきました・・・。くぱちとしては、あまりの簡単な解決方法にがっくりきていたのですが、でも今回引っ越した先の大家さんの話で、私だけじゃなかったんだとすっかり安心してしまいました。まさに大家さん(香港人)も同じ体験をしたそうで、「ディスポーザーが変になったら、赤いボタンがここにあるから、とにかくこれを押して。僕なんか、このボタンを押してもらうためだけに業者に30ドルも払ったんだから」と苦笑いしてました。ということで、みなさん、赤いボタンがあることをお忘れなく。ちなみにこの赤いボタンは、電気で言うところの”いわゆるブレーカーを上げる”意味だそうで、あまりにも酷使するとディスポーザーのモーターが切れるので、このボタンを押すことで再起動させる必要があるそうです。ですから、たいていのことはこのボタンを押せば解決するそうで、このボタンを押してもどうしてもだめな場合に業者を呼びましょう。これを読んだ方は、この情報を得ただけでも十分価値があったと言えるでしょう。ははは。

話は変わり、先日すごく処理に困ったのが「料理油」でした。モーターオイルについての記述はあるのですが、なぜか料理油については上記ウェブサイトにも載ってないし、これをいったいどうやって捨てればよいのかと、インターネットで探していたところ、どうやらそのまま流しに流してしまってよいということだったので、そうしてしまいました。みなさんはどうやって処理されていますか?固めるテンプルを買わずに済むようになったのは助かりますが、なんとなく未だにすっきりしません。これも恐らく慣れなんでしょうね。そのうちゴミと一緒で、気楽にドボドボ油を流せるようになるのかもしれません。あ、でも本当にいいんですよね?流してしまって。もし違う意見がおありの方は、ぜひくぱちまでご一報くださいませ。一応くぱちとしては、日本では水以外のものを流しに流したりしないのに、こちらでは食べ物をディスポーザーで流してしまったりするので、根本的にゴミ処理システムが違うのだという判断から、そうしてしまっているのですが・・・。

それにしても、こちらのゴミ回収車のダイナミックさには圧倒されますよねー。道路が広いからできるんでしょうが、このダイナミックさのおかげで、人件費がカットできて、低料金でのサービス提供が可能になっているんだと思います。日本は小さなゴミ回収車で、3〜4人くらいがせっせとゴミを投げ込み、しかも週に2、3度来ますものね。ゆえにものすごく人件費がかかるわけですが、こっちは1人の運転手が車から降りることもなく機械でどんどんこなしていき、回収頻度も週1回です。これが可能なのは、家が広いからゴミをためておけるスペースがあること、また生ゴミが少ないことも理由のひとつかもしれません。とにかくいろいろな点で、アメリカのゴミ回収サービスのほうが優れているような気がします。あ、でもくぱちがここで優れていると言っているのは、あくまでも「回収」に関しての話ですので誤解のないように。回収した後の処理に関しては、くぱちもまだ不勉強でどちらがどうということが把握できていません。それについては、また分かり次第、ここに情報を追加したいと思います。   (2004/10/12)
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この記事に対する後日談です。いやはや、当記事を読んだ方から、大変なお叱りを受けてしまいました。お叱りというのはごもっともで、油をそのまま流しに捨てるなんてとんでもない!というご指摘でした。指摘を受けてから動くのではなく、最初からそうすればよかったのですが、ようやく私も苦手な英語を駆使してサンノゼ市に確認するため電話してみました。市の担当者が言うには、民間のゴミ処理業者に連絡して取りに来てもらうのが一番いいが、少量だと取りに来てくれないかもしれないので、その場合には容器に入れて市役所まで持参してください、という話でした。それ以上つっこんで質問はしませんでしたが、私が思うにこれは恐らくレストランなど大量の油を処理しなければいけない人を対象にした話のような気がします。そして個人の家庭がみないちいち油を処理してもらいに役所に行っているとは考えられませんでした。

そんなときに前述の方がこのサイトを教えてくださいました。
http://www.nyc.gov/html/dep/html/congrease.html
そしてようやく私のもやもやした気持ちも消えました。ニューヨーク市のことなのでサンノゼと同じかどうか分かりませんが、このように捨てていれば間違いないと思います。
私も今回のことは大いに反省しております。一人ひとりの心がけで、かなり環境への影響、ゴミを処理してくださる方々の苦労も変わってくると思います。日々きちんとゴミを捨てるようにしましょう!そしてやはりなるべくゴミを出さないようにすることが一番ですね!  (2004/12/15)
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またまた後日談です。ある方から「サンノゼ市から届いた手紙に油の処理の仕方が載ってました!」というメールをいただきました。 そしてちょうどその後すぐにくぱちのところにも同じ手紙が届きました。その手紙がこれです↓

やはりNYと同じですね。非リサイクル系の蓋付容器に油を入れ、Garbage として捨てるようにとのことです。そしてなるべくフライパンなどについている油も、流しには流さず、紙で拭き取りゴミとして捨てるようにと書いてあります。この手紙に「下水道が詰まる最大の原因は、シンクに流される油です」と書いてあります。ということは、けっこうそのまま流してしまっている人たちが多いということでしょう。一人一人の心がけが重要ですので、少なくともこの記事を読んだ方は、処理方法を守って捨ててくださいね。

それと今回の手紙で、もう一つくぱちの認識が間違っていることに気がつきました。それはディスポーザーについてです。くぱちの認識では、ディスポーザーはむしろ生ゴミを減らすために積極的に利用する物だと思っていました。というのも、生ゴミは燃えるゴミとして日本では出されていますが、生ゴミはけっこうダイオキシンを発生する有害物質だと聞いたからです。しかし手紙では、「生ゴミはGarbageに入れるか、堆肥として利用し、なるべくディスポーザーには流さないでください」と書いてありました。ダイオキシンのことなどを考えると、やはり一番いいのは「堆肥利用」なのでしょう。いやはや、ゴミ問題もなかなか奥が深い!
恐らくまだまだゴミのエキスパートにはほど遠い状態なのだと思いますが、おかげさまでかなり知識がついてきたと思います。ちなみに最初の記事に「タマネギでもバナナでも何でも流してます!」と書きましたが、あれはだめです!先日えらい目に遭いました。とうとう詰まってしまって、にっちもさっちもいかなくなり、業者を呼ぶことになってしまいました。そしてパイプから出てきたのは、まさにタマネギの皮・・・。繊維質が多い物は詰まりやすいのだそうです。それにそもそも詰まるからとかが問題ではなく、ディスポーザーには流さないようにしなくてはいけませんからね。
とにかくこれでこの油処理に関する問題は解決しました。教えてくださったみなさん、ありがとうございました。そしてくぱちのゴミ研究はまだまだ続きます・・・。   (2005/6/18)

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